2005.04.17

ささやかな贅沢

泣きながら電話をかけてきたと思ったら、桜が散っただけじゃないか。ボブ、いつもながらその花曇のような性格は何とかならんか。花は散るんだ、いつかは。その事実を受け入れろって、去年も六郷土手で諭したじゃないか。

俺?だから出るときも言ったように、公民館に無料のお茶をもらいに来ていたんだよ。だから給湯室のバケツは持ち出しているからそのつもりで。ところがだ、帰りの道で植木を載せた軽トラックに煽られてよ
けたときになんとバケツに入った熱いお茶をまともに浴びちまった。死ぬかと思ったぞ、ボブ。これはひょっとして当て逃げに当たるんじゃないのか?

熱いし、軽トラは逃げちまうし、バケツは空になっちまうし散々だった。そしてそして一番まずいのは、俺のパリッとした自慢のシャツが、自慢のシャツが、台無しになっちまったことなんだよ!

・・・でだ、・・・まぁひとつ相談なんだが・・・、洗濯屋に寄ってから事務所に戻ってもいいだろうか?そんな無駄遣いだ
って?ボブ、ボブにとっては余計なことかもしれんが、俺にと
って洗濯屋って言うのは、生活のリズムを作るのにとっても重
要なものなんだ。だからこのささやかな贅沢だけは許してくれ

その代わりといっては何だが、トイレットペーパーは向かいの銀行の入金伝票をごそっと拝借してきたのがあるから、それを使おう。あと向こう十日間、飯に関しては乾麺をお湯で戻したもので我慢する。だから洗濯屋の件だけは、俺を泳がしてくれないか・・・。

じゃあすぐ戻るから。

| | コメント(1) | トラックバック (0)